写真を見てどのように思われますか?これは左側に1枚ガラス、右のガラスを真空ガラス「スペーシア」にしてある写真です。
室外からサーモカメラで熱画像を撮ると窓からどれだけ熱が逃げてしまっているかわかります。
左側の1枚ガラスの方は温度が高いので赤く写ります。対して真空ガラススペーシアは熱がそんなに逃げていません。
どれだけ暖房をたいても窓付近が寒いのは熱が逃げていっているからです。これでは省エネになるわけありません。
では真空ガラス「スペーシア」とはどんなガラスなんでしょうか?
真空ガラス「スペーシア」は日本板硝子株式会社がシドニー大学との協同研究により世界で初めて実現された真空テクノロジー。
2枚のガラスの間にある真空層が超が付くほどの断熱性能を実現したガラスです。1枚ガラスと比べるとなんと断熱性能は4倍もあります。断熱対策はもちろん結露軽減にも力を発揮します。
しかも厚みが6.2?と薄く今お使いのサッシはそのままにガラスのみを交換することが可能です。
熱の伝わり方には「伝導」、「対流」「放射、輻射」3種類あります。
物体の中を熱が伝わる「伝導」。
真空の中では熱が伝わらず伝導は起こりません。
流体によって起こる熱移動が「対流」。
空気も水もない真空では対流は起こりません。
物体から発生する熱エネルギーが他の物体へ移動する「放射、輻射」。
Low-E膜が放射をおさえます。
真空の凄さは皆さんも身近なところで体感されたことがあると思います。それは魔法瓶です。魔法瓶というのは金属と金属の間が真空構造になっています。遠足の朝に魔法瓶に入れた氷が家に帰ってもまだとけずに残っているなんてことは誰もが体感されたことがあると思います。窓のガラスが魔法瓶になると思えば、どれくらいの断熱効果があるか想像していただけると思います。
2枚のガラスが合わさったものをペアガラスというので、そういう意味ではスペーシアもペアガラスになります。
スペーシアの断熱性能は、普通のペアガラスの2倍以上、一枚ガラスのおよそ4倍です。しかも、厚さはほとんどのペアガラスの半分ほどです。
この厚みの薄さがスペーシアの売りの一つでもあります。厚みが薄いので、今お使いのサッシにそのまま簡単にお取り付け出来ます。
普通のペアガラスですとペアガラス用の専用サッシやアタッチメントを使わなければ取り付けることができません。
そうすると、網戸を取り外さないとペアガラスが入らないといったことがよくあります。
中には、スペーシアに近い性能を備えたペアガラスもありますが、厚みが最低でも18ミリ以上になってしまいます。
(日本の住宅では3〜6ミリが一般的で大多数です。 スペーシアは6ミリ〜です。)
ほんとにスペーシアは断熱効果はペアガラス2倍あるのか?
実は実験しました!
こちらをご覧ください。
真空状態の空気の熱伝導率、熱貫流率はともにゼロ。
ただし、真空ガラスの0.2ミリの真空層が空気と入れ替わった場合は・・・・。
熱貫流率は
0W/m2K → 130W/m2K に変化します。
言い換えれば、スペーシアの真空状態が保たれなくなると、性能は劇的に悪くなります。
真空ガラス「スペーシア」がすごいところは、ガラスとガラスの間に起こる対流をなくしたことです。
複層ガラスは断熱性能が高いと言われていますが、ガラスとガラスの間の空気層内部では、対流を起こしています。
アルゴンガスが断熱性能が高いと言われるのは、熱貫流率が空気よりもいいだけではなく、空気よりも比重が重いんです。これによりガラスとガラスの内部の対流を減らすことが出来ます。
対流を減らすことが、窓の断熱性能を上げる上ですごく大切なことです。
もう一度言います。
「スペーシア」がすごいのは、ガラスとガラスの間に起こる対流をなくしたことです!
「真空ガラス「スペーシア」にすると結露は絶対しないか?」この質問はよくいただきます。答えはNOです。スペーシアは日本で一番結露が出来にくいガラスだと思っていただいて大丈夫ですが、結露しないガラスではありません。これはお部屋の湿度に関係してきます。「真空ガラス「スペーシア」は結露しません!」と言って売っている業者もいるようですがこれには注意が必要です。お部屋の条件によっては結露することもあります。
また、アルミサッシの部分に出来る結露は、真空ガラス「スペーシア」に交換しても抑えることはできません。アルミサッシの結露を軽減するには、今の窓をそっくり高断熱のサッシに交換する必要があります。これには大掛かりな工事が必要です。
もちろん、きちんと説明をして、どの部分までの結露ならと言うところまで含めて対策をお客さまとお話させていただきご提案いたします。
きちんとご説明させていただいてからご採用いただきましたお客様によくお話をお聞きするのですが、「米田さんの言っていた通りアルミサッシには結露は出来てるけど、窓全体からみれば全然許せん範囲ですごくいいよ」と言っていただけています。
また、アルミ部分の結露まで軽減したいということであれば、真空ガラス「スペーシア」を使用した高断熱二重窓(内窓)がおすすめです。
高断熱性能のスペーシアは、室内の温度を保つ保温効果に優れています。したがって、冬は室内の暖房の暖かさを、夏は冷房による涼しさを保つ効果があります。
具体的には、冷房の効きが良くなったり、冷房機の電源を切っても、しばらくの間は快適に過ごせるので、寝苦しい夜等にも効果大です。
今回発売した「スペーシア クール」シリーズは、「スペーシア」本来の優れた断熱性能に、さらに遮熱性能を付加した製品です。
窓から侵入する日射熱を約51%もカットする遮熱性能が、特に夏の節電、暑さ対策に効果を発揮し、年間を通した冷暖房費を約40% 削減することが可能です。
詳しくは、当店まで資料をご請求下さい。
2012年1月スペーシアクールがバージョンUPされました!
スペーシアクールのすごいのは夏だけではありません。室温20℃湿度60%の場合、複層ガラスは外気温が-1℃で結露が発生しますがニューバージョンの「スペーシアクール」は外気温が-38℃まで結露の発生をおさえます!
真空ガラス「スペーシア」の最大の特徴は、サッシを選ばずガラスだけ取り替えができる点です。
真空ガラス「スペーシア」は今日本で流通しているマンション、戸建住宅関係なくほとんどのアルミサッシに装着可能です。
※最終的に施工が可能かどうかはお伺いしたときにご説明させていただきます。
真空ガラス「スペーシア」には規格寸法というものがありません。
そのため、私がお客さまのご自宅にお伺いしてミリ単位で採寸をし、日本板硝子に発注いたします。
お客さまのご自宅にあった窓ガラス1枚1枚制作をしている完全オーダーのガラスです。
その証拠に真空ガラス「スペーシア」1枚1枚にお客さまのお名前(工事邸名)とサイズが記載されたラベルがついています。
ヨネダ商店はスペーシアの取扱店です。
真空ガラス「スペーシア」には真空状態を保証する保証が製造後10年ついています。
保証期間中にスペーシア取扱店による正常な施工および取り扱いのもとで、真空状態に異常が発生した場合には代替品の保証をメーカーがしてくれます。
メーカーは商品だけってことは取り替えには施工費がかかるんですか・・・
いえ、当社で施工させていただきましたお客様にはその際にかかる施工費も当社が負担し無償で取り替えさせていただきますのでご安心ください。
下の表は、窓ガラスを通して室内に入ってくる紫外線をカットする比率です。この数字が大きいほど、紫外線をカットします。
ガラスの名前 紫外線のカット率
スペーシア 6mm ・・・・・・・・・・ 63.3%
ペアガラス 12mm ・・・・・・・・・・ 48.7%
一枚ガラス 3mm ・・・・・・・・・・ 33.7%
防犯ガラス ・・・・・・・・・・ 99.9%
一枚ガラスの場合は3分の1しか紫外線をカットしませんが、 スペーシアST?は6割以上カットできます。 ちなみに防犯ガラスは99%以上紫外線をカットできます。
スペーシアは優れた遮音性能を有しています。
スペーシアの遮音性能は、JIS T-2等級をクリアしており、ペアガラスで発生しやすい2枚のガラスの共鳴がなく、遮音効果に優れています。
防音効果は防音ガラス並みです。低い音から高い音まで、スペーシアはバランスよく音を防ぐことが分かります。
本格的に防音をお考えの場合は、スペーシアによるガラスの交換だけでは十分ではありませんので、ご注意ください。
本格的な防音工事では、ガラスばかりでなく、サッシや壁、床などへの対策もトータルで考える必要があります。
窓だけの防音対策をご検討される場合も、ガラ ス単体では限界がありますので、必ずガラスと同レベルの遮音性能を有した防音サッシとの組み合わせが必要です。
また、防音を第一に考えるならば、二重サッシが最良と考えられます。防音サッシや二重サッシも取扱をしておりますのでご相談頂ければ幸いです。
「スペーシア静」とは、スペーシアの真空層とさらに特殊中間膜をプラスすることによって
より高い防音性能をもったガラスです。
防音性能をより高め、かつ高断熱ガラスをご使用したい場合にはお勧めです。
詳しくは、当店まで資料をご請求下さい。