とにかく寒いさん
教えてください。
和室とリビングで室温は同じなのに感じる温度に差がある気がします。
暖房をつけて室温は同じ21度になっています。それなのにリビングがとても寒いです。
温度計の故障かと思いリビングと和室の温度計を入れ替えたのですが結果は一緒だったので温度計の故障ではないようです。
ちなみにマンションです。
ヨネダ商店 店長
米田 泰士
とにかく寒いさん、ご質問ありがとうございます。
きっと同じ悩みをお持ちのかたもおられると思いますのでご質問にお答えする前に
簡単な質問させてください。
1.和室とリビングで部屋に窓の有無で違いはありますか?
2.お部屋は角部屋ですか?
3.築どれくらいのマンションでしょうか?
とにかく寒いさん
早速のお返事感謝いたします。
>1.和室とリビングで部屋に窓の有無で違いはありますか?
リビングにはベランダに出る窓はありますが、和室には窓がありません。
>2.お部屋は角部屋ですか?
角部屋ではなく間の部屋です。
>3.築どれくらいのマンションでしょうか?
築30年のマンションです。
これでよろしいでしょうか?他に必要な情報があれば言ってください。
ヨネダ商店 店長
米田 泰士
とにかく寒いさん、ご返信ありがとうございます。
体感温度と室温は=ではありません。これは、輻射熱がかかわっています。
辞書で輻射熱を調べると、「遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱の事。つまり、高温の固体表面から低温の固体表面に、その間の空気その他の気体の存在に関係なく、 直接電磁波の形で伝わる伝わり方を輻射といい、その熱を輻射熱という」と書いてあります。
難しいようですが、ご経験はあると思います。
美術館などのコンクリート打ちっぱなしの建物の中にいて「寒いわー体の真から冷える」なんてよく口にすると思います。内臓から冷える気がするそれは間違いではありません。体の中の温度が冷たいコンクリートへ取られる。
逆に、焼き鳥屋が炭火を使う理由は真から温めるからです。
これらは輻射熱の影響です。
それと同じで体感温度は室温だけではなく、壁床天井の表面温度にも左右されます。
実際にご自宅を見せていただいている訳ではないので難しいですが、30年前のマンションであれば断熱材が入っていない可能性があります。ただ、マンションの間のお部屋の場合は隣り合わせのお部屋が断熱材に変わる役割をします。その為、温度差が大きいのはおそらく外部と接しているリビングのベランダ面の壁だと思います。
体感温度がわかりやすく説明された図がありますので下の図をご覧ください。
この図は、無断熱またはほとんど断熱がなされていない住宅と、ていねいな断熱がなされた住宅の室温と体感温度の違いを示しています。左図では、断熱が乏しいために壁の表面温度が低く、暖房により室温を20℃にしても、体感温度は15.4℃にしかなりません。一方、右図では断熱がしっかりなされているために、躯体の表面温度が室温に近づくので、左図と同じ室温20℃とすれば、体感温度19℃とすることができます。
このように、空気温度だけ上げるのでは十分な暖かさは得られません。断熱化によって壁などの表面温度を室温に近づけ、体感温度と室温の温度差を小さくすることが必要です。
リビングにはベランダに出る窓があると書かれているので、窓を断熱することで窓の表面温度を上げることが出来ます。
とにかく寒いさん
わかりやすい説明ありがとうございます!
正直ここまで丁寧に説明をしていただけるとは想像もしていませんでした。
ガラス屋さんも勉強されているんですね。
壁の断熱も必要かもしれませんね。
実はうちは御社から近くですので、一度来ていただくことは可能でしょうか?
問い合わせの方から見積もり依頼をいたしました。
今後ともよろしくお願いします。
ヨネダ商店 店長
米田 泰士
とにかく寒いさん、ありがとうございます。
壁床天井の表面温度を測ることもできますので具体的な断熱方法もお話することが可能です。
現在、土日のお見積り、工事依頼が多くなってきております。お問い合わせ内容とご一緒にメールでお送りいたします。
今後ともよろしくお願い致します。
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