よくあるご質問ですが、ガラス屋さんサッシ屋さんは窓の結露対策には内窓(二重窓)の方が効果的だといいます。
断熱性能が上がって新しく付けた内窓(二重窓)に結露が出来にくくなるのはわかりますが、既存の窓の結露ってほんとに改善できているんでしょうか?
実験内容:
内窓を施工した実験ボックスの室温と内窓と既存の窓の間の温度を30分おきに一晩計測する。
実験をするために作られたミニハウスです。
極力、実際の住宅を再現できるように、壁、床、天井の中には厚さ40?の断熱材が入っています。窓の鍵をきちんと施錠できるように背面はビス止めにし、ゴムパッキンで気密を取ってあります。100Vの電源も装備。
窓はトステムのデュオシリーズを使用しています。
これにより、障子を付け替えるだけでペアガラス(複層ガラス)との比較実験も可能。
普段は子供の遊び場です。
温度と湿度を測定・記録し、そのデータをパソコンで見ることができるすぐれもの。
実験BOXと組み合わせ、外気温と室温を同時に計測することが可能です。
現在、ヨネダ商店には3台あります。
旭硝子の内窓(二重窓)インナーウインドまどまどはヨネダ商店で最も多くのお客様にご採用いただいている商品です。
実験BOXに施工できます。
実験BOXの室内を暖めるために使用します。
なかなか小型のものがなくて・・・。
内窓には旭硝子インナーウインド+Low-Eペアガラスを使用です。
寒い日を狙って、実験BOXを一晩外へ置いて午前0時〜午前7時までの実験しました。
実験BOX内の温度を保つために、ミニサイズのホットカーペットを使用してあります。
翌朝、温度計を回収する同時に結露の状態を確認しました。
内窓の枠、ガラスはもちろん、既存のサッシ枠、ガラスにも全く結露は見られませんでした。
それでは、回収した温湿度計から実験結果を検証していきます。
下のグラフは測定した温度を表にしました。内窓と書いてあるのが、内窓と既存サッシの間の温度です。
室内、内窓と既存サッシの間共に湿度は60%でしたので、室温が一番低い15.8℃の時の露点温度は8℃ですので、内窓のガラス、枠共に結露は発生していません。また、内窓と既存のサッシの間の温度が一番低い3℃の時の露点温度は-4℃です。既存のサッシ枠、ガラス共に結露が発生していないということは、-4℃以下になっていないからです。
内窓は機密性が重視される商品です。しっかりと施工すれば、内窓が冷気をシャットアウトしてくれます。
室内で温められた空気を外へ逃がさないこれが内窓です。既存のサッシと内窓の間の温度と室温はなんと13℃もありました。
既存のサッシと内窓の間の温度は外気温に近いです。その為、既存のサッシ枠、ガラスに結露が発生しにくくなります。